top of page

補聴器適合について

補聴器の適合(フィッティング)は、

第1.3.5水曜日13時より、予約の順番で行っております。

まずは補聴器の装用を実際に試してから購入していただくようにしています。

以下は日本耳鼻咽喉科学会のHPに掲載されている内容です。

「難聴の影響」も認知症の危険因子に

 2017 年7月、国際アルツハイマー病会議(AAIC)において、ランセット国際委員会が「認知症の症例の約35%は潜在的に修正可能な9つの危険因子に起因する」と発表しました。「難聴」は「高血圧」「肥満」「糖尿病」などとともに9つの危険因子の一つに挙げられましたが、その際「予防できる要因の中で、難聴は認知症の最も大きな危険因子である」という指摘がなされたのです。ただし先天性難聴や一側性難聴はこの限りではありません。


 近年の国内外の研究によって、難聴のために、音の刺激や脳に伝えられる情報量が少ない状態にさらされてしまうと、脳の萎縮や、神経細胞の弱まりが進み、それが認知症の発症に大きく影響することが明らかになってきました。

 また、難聴のためにコミュニケーションがうまくいかなくなると、人との会話をつい避けるようになってしまいます。そうすると、次第に抑うつ状態に陥ったり、社会的に孤立してしまう危険もあります。実はそれらもまた、認知症の危険因子として考えられています。だから、「難聴が最も大きな危険因子」だと言われているのです。

「よい聞こえ」が認知症予防につながる!

 ただ、この事実は、難聴に対処することで認知症が積極的に予防できることも意味しています


 つまり、補聴器をつけるなどして難聴に正しく対処し、適切な「聞こえ」を維持して脳を活性化し、さらに家族や友人とのコミュニケーションを楽しんでいれば、認知症を予防したり、発症を遅らせる可能性が高いというわけです。

 

 聴力の低下を感じたら、決して放置せずなるべく早く対処しましょう。補聴器をつけることに抵抗を感じる人がいるかもしれませんが、「よい聞こえ」を取り戻すことは、QOL(Quality of life=生活の質)を高めるだけでなく、認知症を予防することにもつながります。補聴器とはいつまでも若々しく健康的でいるためのいわばアンチエイジングツールなのです。

 

・・・引用終わり。

 当院でも聴力レベルから判断して、補聴器が必要と思われる方には積極的に装用をお勧めしています。

耳鳴の治療、音響療法について

耳鳴に対するサウンドジェネレーターまたは補聴器の適合は、

第1.3.5金曜日14時30分から予約の順番で行っております。

 多くの場合、耳鳴患者さんには難聴を伴っています。難聴によって、聞こえの情報が脳に伝わらなくなると、脳が音に対しての感度を上げようと働き、異常な興奮状態を起こして、それが耳鳴りとして感じてしまうのです。また、心理的な要因も関係しており、耳鳴りを不安に思うと、耳鳴りに意識が集中して、さらに耳鳴りの音を大きく感じるようになり、それがストレスとなって不安感も強くなり、ますます耳鳴りを意識してしまうという悪循環に陥ってしまいます。

 耳鳴に対する適応のある薬剤(ストミンA)があり、他には一般的に神経に有効とされるビタミンB12や循環改善剤を投与します。別の薬剤としては、なるべく体質に合った漢方を選んで投与したりしています。これらの薬物療法が有効な場合もありますが、実際には耳鳴の治療に薬物療法を行ってもなかなか効果の出ないのが現状です。


 耳鳴は周りが静かなとき、たとえば夜に布団に入ってから強く感じることが多いです。日中などは周りの音により耳鳴が紛らわされるため、あまり強く感じないことがあるかと思います。近年、あえて雑音を耳に入れて耳鳴を紛らわせる音響療法(TRT療法:tinnitus retraining therapy)が行われています。当院でも補聴器に似た「サウンドジェネレーター」という装置を用いて治療するTRT療法をマキチエという補聴器メーカーに行ってもらっています。

 

 一方で難聴を伴っている患者さんには、補聴器の装用によって聞こえ方を改善することによって耳鳴が改善する場合も多いため、補聴器の装用をお勧めすることもあります。

bottom of page