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上咽頭炎の治療

  1. 塩化亜鉛による上咽頭擦過療法:EAT(Epipharyngeal abrasive therapy、Bスポット療法)
    上咽頭に1%塩化亜鉛を、鼻綿棒にて鼻腔から咽頭巻綿子にて口腔側から擦過します。初回は上咽頭炎の存在を確認したうえで、内視鏡下での上咽頭擦過療法(Endoscopic epipharyngeal abrasive therapy: EEAT)を行っています。週に2回程度のEATをお勧めしていますが、都合により週1回以下でも可能です。慢性炎症のため1.2回の処置では効果が乏しく、10回程度の処置終了後内視鏡で治療効果を確認します。効果の見られる場合治療を継続していきます。ある程度改善した場合は、通院頻度を減らして(月1-3回程度)継続していくと効果の維持が期待されます。
    EAT・Bスポット療法を初めて受けられる方・この治療の有効例

     

  2. 鼻うがい(上咽頭洗浄)
    生理食塩水を点鼻容器に入れ、1日に2-3回鼻から点鼻して行います(1回につき5ml程度)。
    点鼻容器は無料で配布しております。
    生理食塩水(300ml滅菌ボトル入り)を300円で購入できます。

     

  3. 薬液による点鼻
    梅のエキスが入った、ミサトールリノローション(アダバイオ製)を点鼻し上咽頭炎の治療を行います。
    治療には1日2回、維持療法には1日1回点鼻を行います。
    薬液および専用容器は当院で購入できます。
    ミサトールリノローション(洗浄器具2個、調整容器1個)660円(税込み)
    専用洗浄剤(30個)1,980円(税込み)


    以下は上咽頭炎の原因や増悪因子となる口呼吸に対する対策です。
    アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎など、鼻づまりの原因となる疾患を合併している場合は当科的に治療してまいります。

     

  4. かっ、い~う~べ~体操(あいうべ体操)
    口輪筋を柔軟にし、舌の位置を正常化させ、自然に鼻で呼吸できるようになるとされています。1日に30回程度行います。

     

  5. 口テープ
    夜間就寝時にテープを用いて口をふさぎ、鼻呼吸させます。
    テープは当院でも購入できます。
    2021年4月より、従来の口テープから専用の口とじテープとして販売しています。
    1個880円(税込)約140日分。


2.-5.については、当院で説明の資料を用意しております。
ご希望の方は受診の際にお申し出ください。

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