9月12日(木)「口腔・咽頭科学会(和歌山)、病巣疾患研究会に行ってきました」
ここ何年かは、この時期に口腔・咽頭科学会と病巣疾患研究会が開催されます。
今年は、9月5日(木)6日(金)に和歌山市の和歌山城ホールで口腔・咽頭科学会が、9月7日(土)8日(日)にお台場近くの東京国際交流館国際交流会議場で病巣疾患研究会が開催されました。
それぞれの会で、「慢性上咽頭炎に対するEATによる経時的白色化現象の検討」という題で発表してきました。
記事の最後に抄録を載せておきますが、EATを行うと上咽頭粘膜に白色筋状の変化が見られ、これは経時的白色化現象と言われます。
その頻度やメカニズムに関しての発表でした。
9月5日(木)6日(金)は医院を休診にして和歌山へ行ってきました。
昨年4月にも、免疫・アレルギー学会で同じ和歌山城ホールで発表をしてきましたが、その時はとんぼ返りだったので何も観光をすることなく帰ってきてしまいました。
そこで今回、自分の発表は9月6日だったので、5日に少し観光をしてきました。
和歌山駅前でレンタカーを借りて、一旦学会場に行って参加受付と発表スライドの提出をしました。
その時に、今回発表した経時的白色化現象を最初に報告した田中亜弥樹先生と会いました。
「今日はこれからレンタカーで観光に行ってきます」と伝えたところ、夜に開催された懇親会で集まった別の知り合いの先生方にも観光(遊び)に行っていたことがすっかり広まっていました(^^;)。
和歌山には、まだ大学生だった頃に、友人4名と車で観光したことがあります。
その時は三重の伊勢に入って、翌日に南紀白浜の宿に泊まりました。
今回白浜のほうにも行ってみましたが、実に約40年ぶりということになります。
当時強行なスケジュールを組んでしまい、白浜の「はまゆう」という民宿にたどり着いたのは20時ぐらいになっていました。
当然夕食には大遅刻で迷惑をかけてしまったはずなのですが・・・
宿についたとき民宿のご主人は、「社長!!」と言って出迎えてくれました。
まあ遅刻に対する嫌みのギャグだったのですが、我々が夕食の席に着くとすぐ近くに座って、とうとうと話を始めたのです。
「何事も続けることが大切なんだ。私もこのような小さい宿を続けてきたから宿の長としてやっていられているんだ。」と、何事も継続することの大切さをお話になっていました。
その後の人生において、参考になったお話でした。
今回和歌山から高速道に入って、まずふるさと納税で送ってもらっている紀州の梅干しを売っている店に行ってみました。
そのあと、田中先生から教えてもらった湯浅醤油の施設に行ってみました。
ここは醤油発祥の地で、現在でも工場で醤油を手作業で作っており、その様子を見学することもできます。
工場を少し見学してお土産の醤油を買ってから白浜へと車を走らせました
残念ながら民宿「はまゆう」はネットで検索しても引っかからず、その後廃業してしまったのだと思います。
白浜には、「円月島」「三段壁」「千畳敷」などの名所があり、学生当時行ったのですが、今回は「千畳敷」に行ってみました。
このように猛暑でしたが、天気は良くいい景色でした。
このあと以前から行ってみたいと思っていた熊野古道に向かいました。
熊野古道は紀伊半島東側の、那智の滝がある熊野那智大社からお遍路の山道が西側へとつながっています。
今回行ってみたのは西側にあたる「滝尻王子」というところで、近くには「熊野古道館」という資料館があります。
熊野古道の入り口まで行ってみましたが、まあ見た目は“けもの道”のような山道でした。
このあと和歌山に戻って宿にチェックインして口腔・咽頭科学会の懇親会に出てきました。
翌日の6日(金)には、なんと朝の7:10から上咽頭擦過療法検討委員会の会議があって会場に行ってきました。
会議の後は講演を聞いて、自分の発表をしてきました。
東京に戻って9月7日(土)は診療をしました。
あまり休んでばかりもいられないですから・・。
けど予想通り混んで、終わってからお台場に向かって病巣疾患研究会の懇親会に遅刻で参加してきました。
9月8日(日)は朝から病巣疾患研究会に参加して発表もしてきました。
総会に出てからはこの医院まで戻ってきました。
以前日記にも書いた、同じフロアにあるしろうたカフェのビギナーズオープンマイクに参加するためです。
このオープンマイクはここ2回私用と体調不良のために欠席していたので、強行ではありましたが参加してきました。
今回はしろうたカフェのマスターから提供いただいたマスター自作の「9月」という曲をまず弾き語りました。
そのあとは、この7月28日に2人目の孫が生まれたことに関する「新しい命が生まれた日」という自作の曲を弾き語りました。
学生の頃に何曲か作ったことがあるので、自作の曲は約40年ぶりになります。
最後に学生の頃に作った「あの星」という曲も披露してきました。
というわけで、怒涛の4日間を終えて今は一息ついているところです。
以下が発表した演題の抄録になります 慢性上咽頭炎に対するEATによる経時的白色化現象の検討
大野耳鼻咽喉科 大野芳裕
【はじめに】慢性上咽頭炎(CE)に対しては、上咽頭擦過療法(EAT)が有効とされている。EATを継続して行うと、上咽頭粘膜に白色筋状の変化が観察されることがあり経時的白色化現象(白色化)として報告されている。今回は以前CEに対してEATを施行し、内視鏡所見と自覚症状の改善について報告した症例を対象に白色化について検討してみた。
【対象および方法】CE 154例に対して原則10回のEATを施行後に、白色化の頻度や程度を観察した。また、内視鏡所見改善との関連や、治療前の発赤、腫脹、後鼻漏・痂皮等各所見の程度と白色化との関連について検討した(Fisher検定)。
【結果】154例中EAT施行後に白色化の観察された症例は102例(66.2%)で、このうち白色化が強くみられた症例は2例のみであり、残りの症例は軽度かわずかな程度であった。白色化と内視鏡所見重症度改善の有無について検討したところ、白色化のみられた症例では重症度が有意に改善していた(p=0.005)。白色化と治療前の各内視鏡所見との関連では、腫脹の程度が強い症例において白色化がみられにくい結果が得られた(p=0.002)。
【考察】白色化はCEに対するEATによって観察されることがあるが、その頻度やそのメカニズム、また治療効果との関連に関する報告はほとんど見られない。今回の検討で白色化は66.2%と比較的高い頻度でみられた。白色化の観察には通常光と狭帯域光(NBI)を用いたが、NBIは白色化の観察がより明瞭に観察される症例があり、白色化の有無判定に有用と思われた。白色化と内視鏡所見重症度改善との検討では、白色化のみられた症例の方が重症度が有意に改善しており、白色化は内視鏡所見改善の指標となり得る可能性が示唆された。また白色化は上咽頭粘膜腫脹の程度が強い症例ではみられにくい結果であった。上咽頭粘膜腫脹にはリンパ組織の増殖が含まれており、リンパ組織の存在は白色化が生じにくい要因であると思われた。
8月27日(火)「今夏のクワガタ採集結果」
6月の院長日記で、クワガタの灯火採集を2回試みたものの惨敗だったことを書きました。
その後、灯火採集に4回、樹液採集に1回行ってきました。
6月終わりに新潟で灯火採集を行ったときは、まあまあ採れて7匹でした。
目当てのミヤマクワガタのオスは3匹やってきましたが、いずれも小型でした。
あとはミヤマクワガタのメス2匹とスジクワガタのオスメス各1でした。
このうちオスのミヤマクワガタ2匹をしばらく飼っていましたが8月には元のところへ逃がしてきました。
6月初めに奥多摩で灯火採集をしたときは0だったので、7月始めにリベンジで行ってみたもののアカアシクワガタオス1匹だけと、またまた惨敗でした。
7月の始めには、知人のつてで初めて榛名山麓に行って灯火採集をしてみましたが、アカアシクワガタオス2匹、メス1匹の3匹だけでまた敗北でした。
ただ、その場所でホタルをみることができました。
昨年のお盆休みに秩父へ行ったとき、妻のいとこの小学生の子供がきていて、クヌギの木でのクワガタ採集を試みたところ小さいメスのクワガタが3匹だけ採れました。
子供たちはそれだけでも喜んでいたのですが、時期的に遅いことを話したところ来年また行こうと約束しました。
そしてこの7月の終わりに行ってきました。
6年生と4年生の元気な野球少年の男の子たちですが、現在は東京の下町のほうに住んでいるのでクワガタなどは無縁のところになります。
クヌギの木を教えながら、最初から2本目の木をゴム製のハンマーでたたいたところ、大きなミヤマクワガタのオスが落ちてきました。
これまで自分が採った中でも最大に近いものでした。
けれど、ずっと追い求めている70mmオーバーには少し足りない68mmぐらいでした。
写真に写っているのは男の子の指になります。
場所を変えて行ったクヌギの木をたたくと、今度はミヤマクワガタのメスが2匹落ちてきましたが、オスは採れませんでした。
別の場所の樹液の出ているクヌギの木の洞などで採ったスジクワガタのオス4匹、メス3匹を含めると、計10匹ほど採ることができました。
写真には間違って採ってしまった「キマワリ」が2匹ほど混じっていますが、大きなミヤマクワガタと小さい多くのクワガタなどが採れたので子供たちは大喜びで、その後も大切に飼ってくれています。
8月の始め、この夏最後の採集として新潟で灯火採集をしたところ6匹来たのですが、いずれも小型だったでその場で逃がしてきました。
ところが持って帰ってきた空のはずの水槽にとても小さなスジクワガタのオスが残っていて、これだけは現在も飼っています。
ここ何年か、70mmオーバーのミヤマクワガタを目指して灯火採集などにでかけていますが、その夢はまた来年以降に持ち越しとなりました。
以上、この夏のクワガタ採集結果でした。
7月25日(木)「しろうたカフェで納涼会を行いました」
何度かこの院長日記に登場しているしろうたカフェですが、当院と同じ2階のフロアにあります。
しろうたカフェでのビギナーズオープンマイクに参加させていただいていますが、7月20日(土)にここで当院の納涼会を行いました。
オープンマイクで何度もギターの弾き語りをやらせてもらっていたので、今回は職員を巻き込んで楽しくやろうという企画でした。
自分が弾ける曲であればギターで伴奏をするので、強制ではないけれど是非歌ってくださいと事前に話をしていました。
すると、「歌います!」と申し出てくれたのは2名だけでした。
そこで、512曲を収載した「歌コレ2024」という本の中から自分が弾けそうな曲をリストアップして直前に職員に示してみました。
といっても、新しい曲はよくわからないので結局ほぼ昭和歌謡が多くを占めていました。
納涼会はゲストを含めて12名が集まりました。
まずカフェのマスターに自作の曲を含む2曲を披露していただきました。
このあと、自分が3曲ほど歌いました。「メロディ(玉置浩二)」「青春の影(チューリップ)」「愛しているから(松山千春)」です。
少し歓談、飲食した後からまずは妻がキーボードの弾き語りで「異邦人」を歌いました。 異邦人は私が高校の修学旅行で北海道に行った時のバスで、マイクを回して歌を歌う順番の時に歌った曲でもあります。 当時はまだ松山千春の歌をあまり知らなかったのです。 もし知っていたら「オホーツクの海」でも歌ったでしょう。
このあと、当院職員に歌ってもらいましたが、まずは「歌います!」と宣言していた職員に歌ってもらいました。
ひとりはSpeak Nowという洋楽で、テイラースウィフトというアメリカのシンガーソングライターの曲です。 私はよく知らなかったのですが、調べてみるとテイラースウィフトはまだ30代の若い女性で、現在アメリカ大統領選挙活動において民主党支持者としてかなりの影響力を持っていることがわかりました。
職員は歌を習っているということで、テイラーに負けない声量で英語の歌を歌ってくれました。
もうひとりは中島みゆきの「糸」で、彼女はカラオケでもよく歌っているようで上手でした。
その後、2名以上一緒に歌ってもいいからということで結局は全員が歌うことになりました。
曲目は、「プライド」「待つわ」「ガラスの少年」「なごり雪」「オリビアを聴きながら」などです。
弾けない曲はマスターにお願いしようかと思っていましたが、結局全部自分で伴奏することができました。
この度、マスターから自作の曲を是非歌ってほしいとして、一曲提供してもらいました。
「9月」というタイトルのしみじみとしたラブソングですが、自分の歌ができるなんて嬉しい限りです。
9月のオープンマイクで披露できるよう、練習しなきゃ・・です。
最後に納涼会の様子を載せておきます。
6月27日(木)「6月が好きな理由」
皆様は6月をどうお感じでしょうか。
梅雨時で蒸し暑く、ジメジメして嫌だという方が多いのではないでしょうか。
私は6月が好きです。
私が6月を好きと思う理由について書いてみたいと思います。
令和元年8月の記事でも書いた通り、この時期に出てくるクワガタ好きというのが一番の理由かもしれません。
クワガタの最盛期は7.8月かとお思いかもしれませんが、意外に6月から7月の終わりぐらいまでです。 ただ、今年はこれまでに2回灯火採集を試みましたが、初回は気温が低かったせいか収穫ゼロ、2回目は風が強かったせいかミヤマクワガタのメスが1匹だけという惨敗でした。 まだまだ今年は採集の機会があるので、今度こそはと思っています。 7.8月は夏休みがあり、暑い時期は患者さんの数が減るので診療が比較的楽なこともあり、1年でも最も羽を伸ばすことのできる時期です。 そんな楽しみな時期がこれからやってくるというワクワク感もこの時期に味わうことができます。
6月はまだ真夏のような猛暑ではありません。 6月の前半ぐらいまでは夜もよく眠ることができます。
夏至のある6月は日が長くて遅い時間まで活動できることも好きな理由になります。
そして梅雨の晴れ間が好きです。
もうその6月も終わりが近づいたので少々寂しく思いますが、今度は真夏の日々を満喫したく思っています。
5月27日(月)「診療報酬改定作業」
2年に一度、保険点数を見直す診療報酬の改定が行われます。
2年前までは年度始めである4月1日に実施されていましたが、今年度からは慌ただしいその時期を避けるため6月1日をもって実施されることになりました。
先週には現在用いている電子カルテのベンダーである「ラボテック」や東京都耳鼻咽喉科医会による改定の説明会がありました。
今回の改定では3つの大きな柱があり、1)賃上げ2)医療DXの推進3)感染対策増進が挙げられます。
診療報酬全般に関しては、高齢化や医療技術の進歩に伴う医療費の増大の流れは続いており、国の予算を抑えるために、医療費の本体部分は結果的に「微増」となりましたが、現在の物価の上昇率には到底追いついていない厳しい水準です。
診療報酬改定に合わせて、請求する医療機関としては更新作業が必要になります。
各医療機関にとっては、2年に一度の一大イベントです。
当院では電子カルテを用いているので、その更新作業と、改定後に適用となる項目を選んで請求できるようにする作業が必要になります。
当院では既にオンライン資格確認を行っているため、「医療DX推進体制整備加算」を適用することにしました。
「DX」とはデジタルトランスフォーメーションのことで、効率的な電子化を推進しようとするものです。 これには電子処方箋や電子カルテ情報共有サービスの導入が必要ですが、これらはまだほとんど進んでいないので猶予期間が設けられています。
個人情報の登録間違いや漏洩の恐れから、マイナンバーカードの普及や保険証との紐づけが進まない中、政府は躍起になってDXを進めようとしています。 6月1日は土曜日になりますが、混乱なく移行できることを祈っています。
4月27日(土)「Ovation Adamasを入手しました」
昨年12月の日記で書きましたが、当院と同じフロアにある「しろうたカフェ」でのビギナーズオープンマイクに参加するようになってから弾き語りの練習に取り組むようになりました。
次回は明日開催されますが、これまでのオープンマイクではギターは「しろうたカフェ」に置いてあるMartinのギターをお借りして弾いていました。
自宅で弾いていたのはYAMAHAのL-5というギターで、自分が17歳の頃に親から買ってもらったものです。さすがに年代物になってしまったのでギターを買い替えようと思っていました。
還暦の祝いを兼ねて、妻がギターを買ってくれるということになりました。
前にも書いた通り、自分がギターを弾くきっかけとなったのは松山千春の影響でした。
当時全盛だった千春はOvationのSuper Adamasというギターを使用していて、尾崎豊など他のミュージシャンも愛用していたものです。
一方でさだまさしなどはMartinのギターを使用していましたが、当時はD-45というのが最高峰のものでした。
1980年台当時でSuper Adamas、D-45とも100万円以上する双璧のようなギターでした。
その頃、高校の友人がOvationのギターをしばらく貸してくれて弾いていましたが、L-5とは全く違うレベルのサウンドでした。
ギターを買い替えるにあたり、「しろうたカフェ」でお借りしていたMartinもとてもいい音で、他にはそこで集まっていた人たちに聞いたところ、YAIRIやHEAD WAYといったギターも勧められましたが、やはりOvationが欲しいと思っていました。
事前に地元吉祥寺で何店か楽器店を回ってみましたが、Ovationのギターは置いてなかったので、4月14日(日)お茶の水に行ってみました。
Ovationのギターはあったものの、本数が少なくて新品のカッタウエイ(ハイポジの本体部分が切れ込んでいる型)ギターはむしろ予算よりも安いものでした。
店員に聞いてみると、もともとOvationはアメリカで製造されていましたが、現在はあまり在庫として入ってこなくて、ここにある新品は中国製だということでした。
Martinのギターはたくさんあって、試し弾きをしてみると確かにいい音でしたが、Ovationを求めて別の店に行ってみました。
するとたまたま店内でギタースタンドに立てかけられていたギターが、あこがれていたOvationのAdamasでした。
ノンカッタウエイ(本体部分が切れ込んでいない型)のDeep Bowl(OvationにはDeep BowlとShallow Bowlがあり、ボディの厚みのある型)で欲しかった型でした。
千春などが使っていた最高級のSuper Adamasではなく、Adamas IIというタイプですが、聞いてみると価格はちょうど予算通り(数十万ですが・・)でした。
中古ではありますが、USA製で見た目も結構きれいでした。
プリアンプはすこし動作しない機能もあるということでしたが、ケーブルをつなぐとスピーカーからもしっかり音が出ていました。
さらに別の店にも行ってみましたが、結局このAdamas IIを買うことに決めました。左の写真が今回購入したAdamas II(1681-5)で、右は北海道旅行で立ち寄った、旧足寄駅にある道の駅の松山千春コーナーで展示されていたSuper Adamasです。
独特のサウンドホールやデザインは同じようですが、Super Adamasはヘッドやブリッジの部分が彫刻のようで派手な造りになっています。
購入後次のオープンマイクに向けて練習をしていましたが、ギターケースを開けた時に飛び込んでくるこのAdamasの姿やサウンドには日々感動しています。
明日はこのギターで弾き語りする予定です。
これからも愛用していきたく思っています。
3月25日(月)「還暦同窓会」
私は中学校・高校は目白にある獨協学園に行っていました。
昨日、獨協学園の向かいにある椿山荘で同学年全クラスの同窓会がありました。
コロナ禍も一段落して開催されたのですが、ほぼ全員が60歳の還暦を迎えた「還暦同窓会」でした。
卒業生は252名で、出席したのは68名でした。
18歳で卒業しているので、42年ぶりの再会となった同級生が多数いました。
在学当時仲良くしていた友人と再会することができて感激しました。
獨協学園は獨協医大があることもあり、同級生の約1/3は親が医師です。
多くの同級生が医師になっていますが、獨協医大に進学するのはごく少数であり、他大学の医学部や歯学部に進む人も多くいます。もちろん医師だけでなく、一般の企業やコンサルタントの仕事、実家の家業を継いだ人などさまざまです。テニス部でダブルスのペアを組んでいた友人は、都内で居酒屋を複数店舗経営していました。
さすがにこれだけの年数が経っていると、皆変わり果てているので名札を見ないと誰だかわかりません。
立食の一次会の後、卒業時同組だった6名と新宿の居酒屋で二次会をしました。
この歳になると話題になるのは年金や終活のことだったりします。
中には定年退職して隠居という人もいますが、多くの人は引き続き仕事を続けています。
我々の業界は定年がないのでまだまだですが、そのうち引き際を考えるときが来ることになります。
再会時は名前がわからなかったのですが、しばらく会って話しているうちに顔もなじんで当時に戻っていきました。
見た目は変わりましたが、喋っていて性格は皆当時のままだと思いました。
この同級生と今度ゴルフをする約束もしました。
今日は昨日の余韻にひたって過ごしています。
2月12日(月)「Cureus誌に英文論文が掲載されました」
慢性上咽頭炎に対する上咽頭擦過療法(EAT)関連の論文がこれまで4編発行されていましたが、今回Cureus誌に英文論文が掲載されました。
リンクはこちらになります。
今回はその経緯について記載したいと思います。
内容をご覧いただけば、私ひとりの力では実現できなかったことがわかるかと思います。
またCureus誌投稿に関する情報発信として、少しでも参考になればと思います。
このところ、EATに関する英文論文が次々と発表されていますが、英文誌になるとその参考文献として邦文(日本語)の論文は引用されにくくなります。
上咽頭擦過療法検討委員会のメンバーで、もぎたて耳鼻咽喉科の茂木立学先生やいとう耳鼻咽喉科の伊藤宏文先生は、EAT関連を含めて多くの英文論文を執筆されています。
茂木立先生からは、私にも英文論文を執筆してはどうかと言われておりましたが、英語力の乏しい私にとっては難しかったので、そのままやり過ごしていました。
そんな折、昨年8月に伊藤先生が投稿したCureus誌から査読(依頼された論文をチェックして、掲載の可否の判断や問題点・疑問点を指摘すること)の依頼が来ました。
英文誌なので、メールの内容も英文であり、どうすればいいのかよくわからなかったので伊藤先生本人にも問い合わせたところ、論文を読んで何か意見を送ってもらえればいいということでした。
このCureus誌ですが、非常に対応が早いのでこの時は査読が完了しないまま時間切れになってしまい、伊藤先生にはご迷惑をかけてしまいました。
その後3週間もしないうちに、伊藤先生から論文掲載決定という連絡がきました。
Cureus誌は、まずはCureus誌専属の査読者が査読を行い、それを通過した後は自分で指定した査読者へ査読依頼が行くようになっています。
したがって、指定した査読者へ依頼が来る頃は最終段階に近い状況でした。
それを知らなかったので、査読が来てから掲載までの期間が短かったことに驚き、伊藤先生にCureus誌投稿に関して聞いてみました。
伊藤先生からはCureus誌投稿に関して具体的な内容を回答していただきました。
投稿論文に関しては、2022年に口腔・咽頭科誌に掲載された「上咽頭擦過療法検討委員会の評価法による慢性上咽頭炎治療成績の検討」という論文の中から、154例の自分が考案した慢性上咽頭炎鼻咽腔内視鏡所見重症度分類と、その治療成績をまとめた内容を取り出してまとめたものを原稿としました。
私が英文の学位論文を書いた30年ぐらい前は、日本語原稿を翻訳専門の業者に依頼して英文化してもらいましたが、現在では翻訳サイトであるDeepL翻訳やGoogle翻訳の質がかなり上がっているのでこれで英文化し、単語等の修正をして原稿を作成しました。
図・表に関しても英文表記に修正しました。
とりあえず出来上がった素原稿を伊藤先生に見てもらったのが11月中旬のことでした。
その結果、内容には問題ありませんという返事を頂きました(もっとも問題点があっても遠慮されたのだと思います)。
その後、茂木立先生にもCureus誌投稿について相談すると、英文校正と投稿支援をしてくれるENAGOという業者を教えて頂きました
11月23日にENAGOに登録、見積もりに従って支払いを決済、原稿を送って作業が開始されました。
5日後に初回校正がENAGOから送られてきました。
それからが怒涛の日々を過ごすことになります。
ENAGOの専門スタッフが指摘した内容に従って、論文の修正作業を進めては送るという作業を繰り返していきます。
図表は、これまでの紙面公開の場合カラーだと別途料金が発生するため当初モノクロで作成していましたが、Cureus誌はWeb上のみの公開となるのでカラーでも関係ないことに気づき、途中でカラーに修正しました。
表に関しては当初図と同じようにJpegファイルで作成していましたが、Wordフォーマットでの修正作成を指示され、伊藤先生にも聞いて修正作業をしました。
12月中旬に最終原稿が完成し、12月18日Cureus誌に代理投稿されました。
これまでの日本語論文の場合、投稿後は原稿が査読者に回され、査読が終わって返事が来るまでに数週間かかっていました。
ENAGOもそうですが、Cureus誌もその対応の早さに翻弄されることになりました。
2日後にはCureus誌から、主に図表に関して10項目にわたる修正の査読結果がきました。
さっそく茂木立先生に伝えると、査読に対する英文の返事を含めて「代理」再投稿のようなお返事を頂き、大いに助けられました。
年末の12月29日、ENAGOに修正原稿を送付すると、なんと1月2日には作業完了の連絡が来たのです。
ENAGOもCureusも夜間・休日・年末年始など関係のないようでした。
ところがここで問題点が生じました。
ENAGOからCureusの査読に対する返事の手紙をアップロードする場所が不明であり、1月5日に作業を中断するという連絡がきました。
伊藤先生からは、投稿と一緒に送るCover letterの送付先と一緒ではないか、また茂木立先生は同じENAGOの投稿支援を利用していてそんなトラブルはなかったという返事をもらい、そのことをENAGOに返信してもこちらから直接Cureus誌に問い合わせるよう指示されて譲らないのです。
ENAGOからはその問い合わせのメールも送られていたので、貼付してCureus誌に問い合わせるとすぐに返事が来て、無事1月8日には作業再開の連絡がきました。
1月11日に再投稿されると、即日2度目の査読結果がCureusから送られてきました。
今回は2項目だけとなり、修正して1月19日に再々投稿されました。
翌1月20日にはCureusから「この論文は問題点があるので無料掲載の対象にはならない」との連絡が来て、390ドル支払いの決済をしました。
すると直ちに次の段階である、私が指定した査読者への査読依頼が行われました。驚いたことに決済をしてから約30分後には、査読者の1名から査読の依頼が届いたとメールがきました。
1月23日には3名の査読者が論文Accept可の判断を頂きました。
茂木立先生からは指定した査読者のうち、3名が完了すればOKと聞いてたので、査読をされた先生方には作業を進めていただくような催促の連絡をしてしまい、後から考えればご迷惑をお掛けしてしまいました。
ところが、Cureus誌からはさらに3名の査読が追加されたと連絡がきました。
査読者からはcommentが示されることがありますが、これに対する回答はCureus誌投稿の際に使われるdashboadから入力することができます。
ただ今回はENAGOに代理投稿を依頼してあるので勝手に入力するわけにもいかず、1月31日にENAGOへ入力の依頼のメールを送りました。
2月1日、Cureus誌から査読が完了して次のステップへ進むという案内がきました。そして2月3日ENAGOから3度目の再投稿が済みました。
しかし、これで終わりにはなりませんでした。翌2月4日には、さらにCureus誌の査読者から、タイトルがわかりにくい点と、対象症例の記載方法の変更を求められ、再びDefferd(中断)となってしまいました。
茂木立先生からも指定した査読者の査読完了後に、さらに査読・修正の入ったことがあると聞いていました。
同日中に修正してENAGOに修正原稿を送付、ここからすこし作業が滞って2月9日に最終確認の原稿が来たので、4度目の再投稿を依頼しました。翌2月10日、ENAGOからはその作業完了が2月12日になるという返事が来たので、「原稿はそろっているので早めにしてほしい」と意見すると数時間後には最終投稿がなされました。
2月10日の日付でCureus誌のdashboadには編集レビュー完了の表示となりました。
最後に待つこと2日、無事に2月12日に論文が公開されました。 2月11日時点で、Cureusのdashboadから表示されていた投稿後の状況を示す表を載せます。
11月の終わりにENAGOからの原稿修正指示が来てからは、連日のように論文関係の作業に追われました。
ストレスを感じて、以前なったことのある耳鳴や音の反響といった耳の神経症状が再発したほどでした。
この「Defferred(中断)」という表示は負担に感じていました。
何とか忙しくなる花粉症シーズンの直前に決着して良かったと思います。
以上、長々と英文論文掲載に関する話題を書かせていただきました。
1月27日(土)堀田修先生の本が発売されます。私の症例記事も載っています
これまでも多くの慢性上咽頭炎に関する書籍を発行している日本病巣疾患研究会会長の堀田修先生ですが、来月2月14日に先生の新刊『その不調の原因は慢性上咽頭炎にあった』が発売されます。
本書編集の際に、慢性上咽頭炎に対する上咽頭擦過療法(EAT)での有効例を提供してくれないかと発行元の扶桑社から依頼があり、昨年取材を受けました。
今回は本書第6章の「医師が証言!EATで多くの患者が快方へ」に、いずれも日本口腔・咽頭科学会上咽頭擦過療法検討委員会の委員である、はぎの耳鼻咽喉科萩野仁志先生、たけざわ耳鼻咽喉科竹澤裕之先生とともに私の症例記事も載りました。
そのうちの1名は、最近着目されている新型コロナ感染症後遺症に対してEATが有効であった症例です。
慢性上咽頭炎とEATが多くの人に知れ渡るよう、また多くの医療機関でEATによる治療が行われるようになるといいですね。
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