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院長日記R1

更新日:2022年9月27日

12月17日(火)「YouTubeに慢性上咽頭炎の動画が公開されました」

今月も慢性上咽頭炎に関する話題です。 この度、YouTubeに慢性上咽頭炎を解説した動画が公開されました。 動画ははこちらをご覧ください。 この動画は富士山麓にあるMスタジオさんからの依頼で、堀田修先生から私に動画への出演の連絡が来ました。 当院は東京の西の方にあるため、富士山方面からのアクセスが比較的よいことが理由の一つだと思います。 慢性上咽頭炎の解説部分に出演することとなりました。 10月に当院で撮影を行いました。 あらかじめ原稿があって、その内容を喋ればいいのですが、これがなかなか・・・。 事前に暗記したはずが、いざカメラが回って「どうぞ」となると緊張して頭が空っぽに・・・。 何度か取り直して、つなぎ合わせて私の出演部分は完成したのですがさすがプロですね。 見るに耐えられるぐらいにはおさまったかと思います。 上咽頭擦過療法(EAT)の動画は、田中亜矢樹先生から提供を頂きました。 音楽担当はTaishoという作曲家ですが、なんと嵐の曲も手がけた方で、この動画のためだけに音楽を提供して頂いたということです。 作成に協力した形となった堀田先生、田中先生、私ともその出来映えのすばらしさに感銘を受けました。 是非ご覧になって頂ければと思います。



11月19日(火)「上咽頭擦過療法検討委員会とコアな食事会」

11月16日と17日に、名古屋国際会議場で第33回日本耳鼻咽喉科学会専門医講習会が開催されました。 16日の夕方には、第1回の上咽頭炎擦過療法検討委員会が開催されました。 これは、慢性上咽頭炎に対する上咽頭擦過療法(EAT、いわゆるBスポット療法)を標準治療として普及させるための活動になります。 過日行われた、日本口腔・咽頭科学会でこの検討委員会の発足が提起され、私もそのメンバーとして選出していただきました。 委員長は旭川医科大学耳鼻咽喉科の原渕保明教授です。 EATに取り組まれているメンバーと担当理事計13名が出席し、今後慢性上咽頭炎の診断や重症度評価、治療の手技の統一化を計ろうということになりました。 会が終わって居残ったメンバーと食事をしましょうということになり、名古屋中心地栄駅近くの居酒屋に行って来ました。その時の写真です。

まさに慢性上咽頭炎の治療に取り組む、コアな先生方との集まりとなりました。 左から萩野仁志先生、田中亜矢樹先生、堀田修先生、私、西田吉直先生です。 萩野先生は耳管開放症に対するEATの有効性を示した「謎の耳づまり病を自分で治す本」を昨年執筆出版されています。 田中先生は内視鏡下上咽頭擦過療法を手がけ、EATの名付けをされました。EATの手技に関しては第一人者です。 堀田先生は腎臓内科医ですが、近年慢性上咽頭炎治療の重要性を再認識されて世の中に広める活動をし、日本病巣疾患研究会を発足されて現在理事長をされています。 西田先生は大阪で「上咽頭炎研究会」を設立され、関西地域における慢性上咽頭炎に関する中心的な存在となられています。 各先生方のご紹介に関してはきりがないほど、業績を積まれていらっしゃいます。 そのような先生方と、テーブルを囲んで慢性上咽頭炎の談義などをしてきましたが、私にとってはとても楽しく、幸せな時間でした。 慢性上咽頭炎という病気の重要性と、EATの有効性を広く認識、普及させるための決起集会のように感じました。 これからも、素晴らしい先生方とともに活動していきたく思います。


10月20日(日)「スマホにも対応した新規HPを公開しました」

本日、スマホにも対応した新規ホームページの公開をしました。 サイトはこちら(https://ohnoentclinic.wixsite.com/siteaddress)になります。 この院長日記のあるサイトは、私が開業前に勤務していた杏林大学附属病院耳鼻咽喉科医局在籍中に手に入れたDreamweaverというHPソフトで作成されたものです。 PCもそのときのまま・・・

もう20年近くは経つであろう、eMacというマッキントッシュのマシンです。 古いソフトなのでスマホ表示には対応しておらず、eMacはいつ壊れてしまってもおかしくない状況です。 壊れたらまず修理不能・・・ というわけで、スマホ表示にも対応した新規サイトを立ち上げました。 しばらくはこのサイトと併用して更新して参ります。 新旧サイト併せて、今後ともよろしくお願いいたします。 10月7日(月)「青梅市に青梅耳鼻咽喉科が開院しました」

本日、青梅市新町2丁目に『青梅耳鼻咽喉科』が開院しました。 おととい10月5日には内覧会があったので行ってきました。

ここは医療モールになるということで、広い敷地になっており、駐車スペースはたくさんありました。 青梅市は2019年4月1日現在で人口133,574人です。 これまで耳鼻咽喉科開業医はきくち耳鼻咽喉科クリニック(青梅市今寺5丁目)だけでした。 我が福生市は57,886人(2019年8月1日現在)で、耳鼻咽喉科の開業医はうちと内山耳鼻咽喉科医院の2件です。 青梅市は福生市の倍以上の人口がいるにも関わらず耳鼻咽喉科が2件目ですので、青梅市民の方々にとっては朗報かと思います。 院長は、青梅市立総合病院耳鼻咽喉科でのべ6年間診療されていた坂本恵先生です。

先生は東京医科歯科大学のご出身で、ご覧の通り美人で才女です。 青梅総合病院にいらしたときから面識があって、いろいろとお世話になっていました。 一緒に飲み会やテニスをしたこともあります。 これからも西多摩地域耳鼻咽喉科の仲間として、ともに歩んでいくことになります。 なお、この4月には瑞穂町にも高水医院に耳鼻咽喉科が併設開業されています。 西多摩地域の耳鼻咽喉科開業医はこれで8件から10件に増えました。 地域の耳鼻咽喉科医療の点では、だいぶ拡充されたのではないかと思います。



9月12日(木)「病巣疾患研究会と慢性上咽頭炎ワーキンググループ」

今年も9月7日・8日の2日間、東京国際交流館国際交流会議場で第7回日本病巣疾患研究会が開催され、参加・発表してきました。 初日の7日は特別講演が2題あり、そのあと懇親会が行われました。 その時の写真を載せます。

堀田修会長(左から3人目)、原渕保明顧問(旭川医大耳鼻科教授、左から4人目)を囲んで、慶應義塾大学耳鼻咽喉科医局出身のメンバーです。














EAT(上咽頭擦過療法)の命名者で第一人者である田中亜矢樹理事との写真です。 このとき、慢性上咽頭炎に対するEATを啓蒙・普及させる目的でのワーキンググループを発足するという話が出て、そのメンバーに入れていただく見込みとなりました。










2日目のプログラムです。

今回は、シンポジウムおよび一般演題が医科と歯科領域に分けられ、二つの会場で行われました。 それだけ演題数が増えたということになります。 研究会会員の先生方とはだいぶ顔なじみになっていますが、今回青線に示した青山セントラルクリニックの田井先生、久我クリニックの杉浦先生などと面識を持つことができました。 田井先生は6スポット療法という方法での処置を行っており、その手技を供覧、発表されました。 杉浦先生は、お父様がBスポット療法の名付け親である堀口申作先生の甥っ子さんということで、親子2代でEATを行っておられます。 400名を超える患者さんの治療成績について発表されました。 EATを行っている施設が限られているため、これらの先生方のクリニックを受診された方が当院にいらしたり、その逆もあります。 私は昨年の本研究会終了後からの症例を対象に、慢性上咽頭炎の内視鏡所見による重症度分類を提言し、治療成績とともに発表してきました。 抄録を載せておきます。 さらに、今回は特別講演の座長(司会)を萩野仁志先生と一緒に依頼されて行いました。 人前で話すことが苦手な私ですが、自分でも驚くぐらい今回はスムーズにこなすことができました(と思っています・・・)。 2日間講演をびっしり聞いたり発表したりで、今年も終わるとどっと疲れましたが、無事に終わっての充足感、安堵感を得ることができました。

8月24日(土)「クワガタ、カブトムシとの夏」

H24年7月にも書きましたが、結構なクワガタ好きです。 その後、近隣の医師会の先生が毎年カブトムシを採集して子供たちに教材として提供している、ということを知り、数年前から同行するようになりました。

私はカブトムシでなく、クワガタが好きでとくに大型のミヤマクワガタを捕まえたいのです。 さっそく6月の上旬に同行してみると、いちばん最初に見たクヌギの樹液にはノコギリクワガタのつがいがいました。 中型より小さいノコギリクワガタは、あごの形がまっすぐに近い形になります。 これは採らずにおきました。





6月中旬を過ぎて、夜灯火に集まるクワガタを探しに行ってみました。 不思議なことに他は何もいなかったのに、求めていたミヤマクワガタのオスだけ2匹いました。

意外に良さそうな型に見えますが、これは中型で60mm弱でした。 最近は外灯がLED化しており、なかなか採集が難しくなっています(LEDは虫を集める紫外線が出ないので虫が来ません)。 これらは数日飼って逃がしてきました。












そんなことを話題にしていると、職員の3歳になる男の子がカブトムシに興味を持ち始めたということでした。 7月の終わりになっていましたが、それでは以前採りに行ったことのあるところへ翌日夜に行こうということになりました。 その職員(男の子のお母さんですが)は、クヌギの木もわからないというので当院から歩いてすぐの公園にクヌギの木を見に行ってみました。 蚊に刺されながら「これがクヌギで樹液のあるところにいるかも知れないから」と教えて探すと、小さなクワガタを2匹見つけました。

同じように見えますが、左側のクワガタはレアもののヒラタクワガタです。 職員が見つけてたので見てみると、背中に光沢がありヒラタクワガタではないかと思いました。 少し高いところにいたので、長い木の枝を使って落としてみるとやはりそうでした。 こんなそばでヒラタクワガタが採れるとは思いませんでした。 そして翌日の夜、 職員2名とご主人、そして職員の子供2名の7人で、以前採ったことのある羽村市のスポットに行ってみました。 けれども、樹液が出ていなくて全くいる気配すらなかったのです。 完全にあてがはずれてしまい、それではもう一箇所あきる野市にあるスポットに行ってみようということにしました。 ここもここ数年行っていなかったので、だめかな?と思ったのですが・・・。 すると、職員のご主人が「うじゃうじゃいる」 というではありませんか。 見るとクヌギの木の少し高いところにカブトムシが10匹近く集まっていたでしょうか。 そして隣の木の足元にもたくさんいたのです。

写真は、職員とご主人、画面下の頭が男の子です。 これは捕まえたカブト虫が網にしがみついており、それを外そうとしているところです。 全部を採りきることができないほどいて、お子さんはカブトムシを7.8匹持ち帰りました。










さらに奥へ進んでいくと、太めのクヌギの木の裏側にいたのです。 なぜか大型のミヤマクワガタだけ1匹・・・。 まさかあきる野市で大型のミヤマクワガタが採れるとは思っていませんでした。

これは私が持ち帰ってきました。 なかなか美しく格好いいミヤマクワガタで、もっとあるかと思いましたが全長66mmでした。 前に風物詩と書きましたが、真夏の使者であり、その存在はありがたいような崇めるような思いでみていました。 しばらく飼いましたが、飼い殺しにはしたくないので、お盆過ぎに元気なままいた場所で逃がしてきました。 また来年、できれば70mm越えのミヤマクワガタに出会えることができればと思っています。







7月24日(水)「シダトレン販売中止に伴うシダキュアへの移行について」

スギ花粉症に対する舌下免疫治療薬のシダトレンが、2021年3月をもって販売中止となります。 それ以降もスギ花粉症に対する舌下免疫療法を継続希望される方は、同様効果の崩壊錠製剤であるシダキュアへの移行が必要になります。 まだ販売中止まではかなり時間がありますので、それまでに薬剤変更をご考慮ください。 シダキュアの利点としては、舌下に保持する時間が2分から1分へ短縮になること、錠剤なので冷所保存不要となることです。 以上がお知らせになりますが、シダトレン販売修了に関しては発売している鳥居製薬の社員から聞きました。 シダトレンからシダキュアへの移行をお願いしますということでしたが、それではその案内を会社で作らないのか?と尋ねたところ、ないと言うことでした。 そこで先日時間を見つけてこのパンフレットを作成したのです。 現在はシダトレンを処方している患者さんにパンフレットをお渡しして順次お知らせしています。



6月25日(火)「外耳道真菌症に対する抗真菌軟膏塗布療法について」

梅雨の時期、カビのはびこる季節ですが、外耳道つまり耳の中にもカビの生えることがあります。 外耳道真菌症といって、真菌の種類としてはアスペルギルスが圧倒的に多く、他にはカンジダが代表的な菌になります。 つい先日TBSテレビから電話があり、 このHPの「疾患について」にある外耳道真菌症の症例写真を番組で使わせて欲しいということでした。 結局出なかったようですが、その写真よりもその内容である外耳道真菌症には抗真菌軟膏(ラノコナゾール軟膏)が有効であるということを重視してほしかったと思います。 HPに出している写真以外に当院で経験した症例の写真を載せてみます。 まさにカビです。

私が若かった頃、外耳道真菌症の治療はピオクタニンという青い薬剤やイソジンによる処置が有効とされ、あとは水虫などに使われる抗真菌クリームを用いていました。 病院のユニットには抗真菌剤のエンペシドクリームが置いてあり、耳内に塗布していました。 処方としては、抗真菌剤の液剤を点耳薬として用いたりしました。 けれどもなかなか改善しないケースが多く、悩まされていました。 外耳道真菌症になると、強い痒みを伴います。 「鋳型」といって外耳道の形状にそってこびりつくような耳垢が異常に多くなり、これがはびこって深部で塞がってしまうと強い痛みを生じます。 このこびりついた真菌塊を除去するのが大変で、『究極の耳処置』とさえ感じていました。 私が公立福生病院に在籍していた頃、 同僚であった同院皮膚科の医師にそのことを話すと、「これを使ってみたら?」と言って渡してくれたのがアスタット(ラノコナゾール)軟膏でした。 試しに使ってみると、これまで苦労していた外耳道真菌症が驚くほどすぐに良くなったのです。 その後症例を重ねて、その治療成績を日本耳鼻咽喉科学会東京都地方部会で発表したところ、かなりの反響がありました。そこで論文を出すことにしたのです。 発表や論文を執筆するにあたって、なぜ外耳道真菌症に抗真菌軟膏が有効なのかということの考察が必要になります。 皮膚科学の教科書や文献をあたったところ、どうやらジュクジュクした湿潤病変やただれた病変に液剤やクリーム剤は適さないということがわかりました。 軟膏製剤は皮面保護作用があり、長く局所に留まるため効果を発揮したものと考察しました。 もう古い論文になりますが、『外耳道真菌症に対するラノコナゾール(アスタット)軟膏外用療法の治療効果』というタイトルです(耳鼻咽喉科展望 第41巻第4号 p430-434 1998年8月)。 現在もユニットにはアスタット軟膏を置いていて治療に用いています。 外耳道真菌症の症例は、清掃とこの軟膏塗布でほぼ改善しています。 一時期このアスタット軟膏が、薬剤製造過程の問題で使用できない時期がありました。 その時はアトラント軟膏という別の軟膏を用いましたが、同等の治療効果でした。 以前にはハイアラージン軟膏というのを用いたことがありましたが、これも効果がありました。 要するに、抗真菌の軟膏製剤が外耳道真菌症に有効だと言うことができます。 なお、原因としては耳の触りすぎが挙げられます。 耳垢はそれほど溜まらないので、耳掃除は数ヶ月に1回でいいと日々説明をしています。



5月22日(水)「福生のビール小屋でささやかな食事会をしました」

福生市には二つの酒造があります。 一つは嘉泉という地酒を出している田村酒造、そしてもう一つが多満自慢という地酒の石川酒造です。 石川酒造には『福生のビール小屋』というイタリアンの店があります。 今回は、職員の中に新築引越された方と、第一子を出産し産後休暇から復帰された方がいたので、ここでささやかな食事会をしました。 酒造内はご神木といえる対の欅の木があったりして、おごそかな感じです。 中には地酒や地ビールを販売している売店があるので、お土産を買うのにもいいところです。 その時の写真を載せてみます。 これが現在のうちのスタッフ全員になります。


地ビールをピッチャーで頼み、冷酒も飲んだので少し酔いが強く回りました。 昼から酒を飲むのはいいものですね。 なお日本酒ですが、田村酒造は端麗辛口、石川酒造は濃厚な味わいある感じのお酒です。



4月21日(日)「慢性上咽頭炎に対する上咽頭擦過療法の論文が掲載されました」

2月の院長日記に書きましたが、この度「慢性上咽頭炎に対する上咽頭擦過療法の治療効果」というタイトルの論文が、本年3月31日発行の日本口腔・咽頭科学会雑誌に掲載されました(こちらをご覧ください)。 表に示すように、様々な症状が主訴(いちばん主となった自覚症状)となっていることがわかります。今回の検討では、耳鳴以外の各症状が統計学的有意差を持って改善していることを示しています。 主訴の改善と局所所見の改善との間に有意差が見られました。 つまり、局所炎症が改善すると症状も改善することが再検証されました。今回の論文は、以前(1999年耳鼻咽喉科展望42巻1号)示した結果を再検証する内容となっています。 当時と違うのは、口からだけではなく鼻からの塩化亜鉛塗布を行っていること、鼻うがい(上咽頭洗浄)等の併用療法を行っている点です。 治療成績は当時よりやや改善していると思われます。 日本病巣疾患研究会理事長の堀田修先生をはじめとする、同会の先生方などからいろいろ学ばせていただき、今回の論文掲載につながりました。 今回の論文に関しては、これらの関係各位の方々からありがたいお言葉を頂きました。 この場をお借りして、感謝申し上げます。 慢性上咽頭炎の医学論文は非常に少なく、上咽頭擦過療法EAT (Epipharyngeal abrasive therapy、いわゆるBスポット療法)を普及させる点では有用ではないかと考えております。 今後さらに追試をして、治療成績等をまとめていかれればと思っています。


3月21日(木)「実は今年の花粉は少ないです」

今日は春分の日で、東京では桜の開花宣言が出されました。 車で走っていたら、いつの間にかユキヤナギや菜の花が咲き乱れていて、ヤナギは芽吹きしていました。 まさに春本番となってきました。 昨年の3月の本欄で、桜が開花するとスギ花粉は終息に向かうと書きましたが、昨年はその後も飛散が見られました。 今年は昨年の7月が暑かったので、ウエザーニュースでは「関東地方では6年ぶりの大量飛散」、「2018年に比べて関東地方で2~7倍」などと予想していました。 今年は東京で昨年より早い2月11日にスギ花粉の飛散が開始し、 2月20日頃から飛散数が増えたためその頃には多くの患者さんが来院し、大変な思いをしました。 しかし・・・、例年ピークを迎える3月上旬になると、思っていたほどの混雑にはなりませんでした。 おとといまでの、青梅の花粉飛散状況のグラフを載せます。

去年と今年の飛散数を載せました。 今日3月21日が矢印の桜マークで示したところです。 おとといまでのデータですが、 今年のスギ(赤)は昨年(ピンク)よりはるかに少ないことがわかります。 ヒノキは3月11日から飛散が始まっており、すでに1週間以上経過しているので飛散が本格化する時期なのですが、グラフの基線付近にあって、わずかしか飛散していません。 どうやら少ないまま花粉のピークは過ぎ去って、終息に向かいそうです。 スギ花粉はあと1週間程度で終息するでしょう。 昨年のヒノキは記録的な飛散数でしたが、4月中旬でほぼ終息しており、今年は飛散開始が昨年より1週間程度早いため、飛散するとしても4月10日頃には終息すると予想いたします。 そのためでしょう、このところ患者さんの数は落ちついています。 どうもマスメディアは花粉飛散のことを誇張して示しているように思います。 実際の花粉飛散データを分析して伝えて欲しいものです



2月20日(水)「十ン年ぶりの論文と倫理審査委員会」

昨年9月の本欄に載せました口腔・咽頭科学会の発表ですが、その後思いがけなく座長推薦演題として口腔・咽頭科学会誌への投稿を依頼されました。 同学会事務局より書類が届きましたが、投稿規定があってそれには「当該研究が各施設内の倫理委審査委員会あるいは治験審査委員会等の承認のもとにおこなわれたことならびにその承認番号を明記する」という内容がありました。 医療倫理という観点から、臨床研究では倫理委員会の承認を得ることや、利益相反COI(Conflict of Interest)の開示といって、臨床研究でいえばこれに関わった企業・団体等との関わりや研究費提供の有無などを申告しなければならなくなっています。 これらは私が大学病院等に在籍していた十数年前にはなかったことでした。 現時点の開業医という立場では倫理委員会が自施設にあるわけでもなく、座長推薦をもらってもこのことがクリアできないため、論文投稿を最初から断念されたという他の先生の話を聞いていました。 そこで今回は同学会事務局に倫理委員会は経ていないことを伝え、それでも論文を受理してもらえるのかお伺いの連絡をしました。 けれども明確な回答のないまま論文提出の期限が迫ってきてしまったため、とりあえず論文を書いて提出したのです。 一度は修正後掲載可という通知が来て、論文を一部修正の上再提出したのですが、つい先日論文受理の連絡を受けました。 自分にとっては大学病院在籍中以来の論文となり、十ン年ぶりとなります。 論文は『慢性上咽頭炎に対する上咽頭擦過療法の治療効果』というタイトルで、3月に出版される同誌に掲載される予定です。 今回は、座長推薦ということもあり倫理委員会の承認に関してはおとがめなく通りました。 これからも慢性上咽頭炎に対する治療成績等を追試して発表したり論文にしていこうと意欲が出てきました。 そこであらかじめ現在取り組んでいる内容に関して、倫理審査委員会の承認を得ることを目標としました。 研究の名称は『慢性上咽頭炎に対する上咽頭擦過療法の自覚症状および鼻咽腔内視鏡所見の評価』です。 慢性上咽頭炎患者さんを対象に上咽頭擦過療法を行い、治療前後にアンケートを行って自覚症状の改善について調べるとともに、治療前後に鼻咽腔内視鏡を施行して上咽頭局所所見の評価を行うというものです。 ここから模索の日々となりました。 日本医師会に倫理審査委員会があることを知り、事務局に問い合わせてみたところ、1)すでに行われた研究内容に関しては承認できず承認後からの研究になること、2)過去1年以内に臨床研究に関する教育・研修を受けていること、3)まずは近隣の病院や出身大学の倫理委員会に相談し、受理されない場合に日本医師会の倫理委員会へ申請するようにという返事でした。 1)に関しては承認後に症例を重ねて検討することとしました。 2)ですが、事務局からいくつかe-learningで学ぶことのできる講座を案内されました。 ネットで見てみると、どれもいくつもの講座から構成されており、時間的に全てを受講するのは難しいと感じました。 案内された中ではICR臨床研究入門というe-learningが見やすかったのでとりあえず入門編を受講してみました。 後日の事務局とのやりとりで、受講する範囲とか修了証の提出は求めていないということでした。 あくまでも臨床研究を実施する際に必要な知識の修得を行っていることの確認を求めているということです。 けれどせっかく受講をはじめたし、修了証も欲しくなってきたので頑張って基礎知識講座10個を修了し、ネット上での試験も受けて下記修了証をゲットすることができました。 やってみると知ってためになる内容がありました。 3)に関しては、同窓会に所属している慶應義塾大学、杏林大学の同窓会窓口に問い合わせてみましたが、同窓会では取り次ぎをしておらず、大学の倫理委員会の事務局に問い合わせるよう言われてしまいました。 そこで近隣の公立病院である、青梅市立総合病院、公立福生病院に問い合わせましたが、審査の対象になるのは同病院内の症例に限られるため、外部の審査は無理ということでした。 杏林大学も基本的に大学内での症例に限られると規定にありました。 慶應義塾大学は外部の審査もしているようですが、現医局員に聞いてみたところ、審査はかなり厳しそうな状況でした。 ましてや、いち開業医が審査をお願いするには敷居が高すぎると感じたのです。 そこで再度日本医師会の事務局にこれまでの経緯を説明してようやく同会での審査を進めて頂けることになりました。 それから何度も事務局の担当者と申請書類のやりとりをしてなんとか受理に辿り着いたのです。 今回の研究は、介入・侵襲なしの前向き研究ということになりました。 この介入や侵襲という用語も今回の一件で知ることができました。 今後提出書類の審査で、おそらく承認されるのではないかと見込んでいます。 さらに承認後に症例を重ねて、データをまとめ、統計的検討を含めた解析を含めて検討し、まとめるという流れになります。 まだまだ先の長い話です。 長々と書きましたが、昨今の臨床研究の道は安易ではないということがよくわかりました。


1月22日(火)「堀田先生著『慢性上咽頭炎を治せば不調が消える』が発売されました」

慢性上咽頭炎について積極的に啓蒙活動を続けていらっしゃる堀田修先生が、新刊を発行されました。 昨年2月の本欄(院長日記)で紹介した、『慢性上咽頭炎を治しなさい』に続く、一般大衆向けの冊子です。 今回は雑誌サイズで、大きな文字でより簡潔にわかりやすい内容になっています。 上咽頭擦過療法(EAT、いわゆるBスポット療法)や自分で治すセルフケア、EATを受けられる医療機関の一覧(もちろん当院も掲載されています)などが載っています。


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